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髪に関する基礎知識

髪の毛の仕組み

髪が伸びるのは、このうちの「毛根部分」にあたり、その一番下で毛母細胞が増殖を繰り返しているからです。毛根部分には、「毛球」と呼ばれるたまねぎ状をした丸い部分があり、毛球の中では、毛母細胞が毛乳頭から栄養補給を受けて、細胞分裂を繰り返し、頭皮上に髪を押し出すのです。毛乳頭は、血液より送られてくる栄養分を毛母細胞にただ与えるのではなく、必要な形に変えて補給していると考えられます。それによって、増殖した毛母細胞は、上へ上へと押し上げられながら水分をなくして角化し、髪になっていきます。これが、髪の伸びるメカニズムです。

キューティクル

一番外側のキューティクルは、かたいタンパク質が主成分。半透明のうろこ状のものが平たく4~10枚重なって、内部を守る働きをしています。最表面にあるため、摩擦にさらされ、傷つきやすいのが特徴。髪のつやや感触を左右しています。



コルテックス

髪の85~90%を占めるコルテックスは、繊維状のタンパク質が主成分。この部分のタンパク質、脂質、水分量が、髪の柔軟性や太さに影響します。また、主にこの部分に含まれているメラニン顆粒によって、髪の色が決まります。



メデュラ

髪の中心にあるメデュラは、やわらかなタンパク質と脂質が主成分で、外的な刺激で空洞ができやすいのが特徴。ここに空洞があると、透過する光が乱反射して、白っぽくくすんで見えることが、近年の研究でわかってきました。


ヘアサイクル

髪は、一定の期間を経ると、自然に抜け落ちます。そして、抜け落ちたところから、また新しい髪が生えてきます。この周期をヘアサイクルといって、女性の場合は、1サイクルが4~6年、男性は、それより短く、3~5年。髪1本1本、ヘアサイクルが異なり、脱毛の時期がちがうため、通常は一度にまとめて抜けることはありません。



豆知識

髪は1ヶ月に1センチ伸びる

日本人の標準は1日0.3~0.4mmの伸びるとされ、平均すると、3日で1mm、1ヶ月で1cm、1年で12cm伸びる計算になります。もっとも、髪の伸び方は一様でなく、かなり個人差があるとされています。伸び率は気候や体調、ストレスなどによっても多少変化し、一説によると、1年間プラスマイナス10%の差が生じるそうです。この髪の伸びるスピードを決めているものの1つに、増殖因子というタンパク質があるのですが、どういう増殖因子がスピードに影響しているかは、まだはっきりとしていません。




1日の抜け毛は50~100本ぐらい

日本人女性の髪は、平均約10万本。ヘアサイクルから計算すると、抜け毛は1日当たり50~100本あることになり、この程度の抜け毛は、自然な生理現象といえます。しかし、抜ける量が急に増えたり、抜け毛が異常に細かったり、短かったりしたら、異常脱毛の可能性があります。原因としては、ストレスや加齢、遺伝、体力の減退、ホルモンのアンバランス、薬の副作用などが考えられます。


髪の本数は約10万本

日本人の場合、成人した人の髪の本数は、10万本前後と言われています。ただ、スコープなどで見てみると、1つの毛穴から2~3本の髪が生えることもあれば、1本しか生えていない場合もあります。また、毛穴の数は生まれつき決まっており、生後これを増やすことはできません。髪がフサフサして見える人は、しっかりとした太い髪が生えていて毛量がそれだけ多くなるからで、反対に数が多くても細い髪ばかりだと、毛量は少なくなります。




髪の99%はタンパク質

髪の99%はケラチンというタンパク質で構成されています。このケラチンを構成するメチオニンというアミノ酸は体内で合成されないため、大豆・小麦粉・牛乳・レバー・卵・肉・魚など、毎日の食事でタンパク質を摂らなければなりません。ダイエットのしすぎで栄養失調になると、脱毛しやすいなど髪に変調を来すのも、タンパク質が不足するからです。




ヘアケア

シャンプー

シャンプーで髪を清潔にするのは大切なことですが、洗い方が悪いと、キューティクルを傷つけてしまいます。以下の手順でやさしく洗いましょう。シャンプーやコンディショナーの適量は、髪の長さや量、髪や頭皮の汚れ具合によって異なります。シャンプーは、髪と頭皮全体に行きわたって、十分に泡が立つ量、コンディショナーは、すすいだ状態で髪全体に行きわたるのに足りる量が基本です。目安となる量はいずれも、ミディアムヘア(あご~肩)で約6g(ポンプ2押し程度)、セミロングヘア(肩~脇の下)で約10g(ポンプ3押し程度)です。ポンプ1押し(約3g)は、手のひらに500円硬貨大に広がる量が目安です。髪の量が少ないお子様などは、約3g(ポンプ1押し程度)でも十分な場合があります。シャンプーの泡立ちや行きわたる具合を見て、量を調整してください。




リンス、トリートメント、コンディショナー

シャンプーの後、髪の表面に皮膜をつくり、すべりをよくするものです。また、最近では、髪の傷みを補修する効果のあるものもあります。一方、トリートメントは、髪の表面から浸透し、髪の状態を内側から整えるもので、とくに髪の傷みが気になる方にお使いいただくものと位置づけています。ただこれらについては、メーカー間で明確な取り決めがあるわけではありません。



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